自分らしさを思い出した
一年前、半年前...どきどきが勝って、まともに話せなかったりくさんと、今は楽しく話せてる。
出会ったばかりの頃みたいに、楽しく話せてる。
悩んでたことが、うそみたいに楽しくて、私の居場所はここにあるんだと再確認しました。
原点回帰。
学校より、職場がいちばん、本来の自分でいられる場所である。
こうさんと仲直りする夢を見た。
夢の中のりくさんは、やっぱり調子に乗ってて、「さいちゃん仲直りするんでしょ?www」って笑っていた。
私に親しみを込めて話しかけるこうさんの夢を見て、本当に仲直りする決心をしました。
こうさんのお仕事が終わるのを、待ち伏せする作戦にでるつもりでした。
予定では、私の方が先にお仕事が終わるはずでした。
でも、何時に仕事が終わるかわからなくなって、こうさんが先に帰ってしまう可能性が出てきました。
喧嘩を始めてから、こうさんには一切LINEしてなくて、だから「待っててください」なんて、意地でも連絡したくなくて。
仲直りする日って決めてたから、すれ違うのも嫌で。
みんなに、「気持ちが通じ合ってれば会えるよ」「会えるって信じてるよ」って言われて。
保険をかけて、同僚のめいちゃんに、こうさんが帰りそうになったら引きとめてと頼んでおいて、仕事が終わってすぐに、ダッシュで職場を出ました。
いつもは、みんなとずっとたむろしてるのに、貴重品を受け取ることすら、れんに頼んで。
私の終わる時間とこうさんの終わる時間、同じだったみたい。
めいちゃんから「いそいで!」というLINEがきていたから、てっきりとっくに終わってるのかと思ったけれど、私が走って駐車場に向かった時に、ちょうどこうさんも同僚と一緒に出てきたところでした。
気持ちが通じ合っていたのかもしれないね。笑
めいちゃんがこうさんに話をつけていてくれて、3人でお店へ向かいました。
こうさんはやっぱりばかで、鈍感で、私はあんなに怒っていたのに、めいちゃんに言われるまで、私が勝手に喧嘩していたことなんて、全く気付いていませんでした。
「確かに、言われてみれば思い当たる節もあるけど」とか、「『お疲れ様です!』って言ったら、笑顔になると思ったのに、最近無視されるし」とか、言ってくれただけでも収穫だと思います。だってこうさんだもん。ばかだもん。
私は私を見失ってた。
今までずっと、こうさんへの愛で生きてる感があった。
こうさんには何でも話した。
こうさんのアドバイスは何でも聞いた。
こうさんに会えるのが嬉しくて、働いているところがあった。
こうさんと喧嘩してからは、こうさんの知らないところで動いていた。
学校で、職場以外で、色々なことがあった。
久しぶりにこうさんと会話して、やっぱりこうさんが好きだった。
私らしさを見失わないためには、こうさんは必要だと思った。
こうさんに「仲直りしてください」って言って、「こうさんが私のこと嫌いじゃなければいいです」なんて言って、「嫌いじゃないよ」なんて言われて、私の財布持ったれんと合流して、4人でご飯食べて、めいちゃんは二人で話したいという私の意志を受け入れて、れんと二人で少し離れたところに座ってくれて。
久しぶりに、こうさんに、私の話をきいてもらえた。
こうさんの同僚の男性を、勝手にライバル視してた話とか(笑)
勝手に喧嘩とか勝手にライバル視とか、さいちゃんどうしたのって言われてしまいました(笑)
そんな楽しいひと時もつかの間。
お店のメンテナンスの都合で予定より早く追い出され、れんの車の中で4人でおしゃべり。
そうしたら、こうさんはまた、めいちゃんと二人で、私たちにはわからない仕事の話を始めてしまいました。
こうさん、結局何もわかってない。
私がなんで喧嘩なんか始めたか、全然わかってないでしょ。
こうさんの立場が変わる前は、私たちの間には二人の時間がたくさんあった。
私の話は何でも聞いてくれたし、私の異変にはいつも気づいてくれた。
話しながら号泣してしまった私のことも、受け入れてくれた。
それが、今は、私が苦しんでいることに気づいてくれない。助けてくれない。
立場が変わって、職場でお話できなくなってしまったのは仕方ないけど、私はあの頃のこうさんが好きだった。
4人で遊ぶようになって最初は、仕事の話を聞いてるのも楽しかった。
でも今は全然楽しくないよ。
2人が盛り上がる中、私とれんが無言になるの、気づいてないの?
プライベートなことで、苦しくて、誰よりも信頼できるこうさんに話をきいてほしくて、二人で会いたいと言っても、「めいちゃん呼ぶ?」とか、「めいちゃんとれんくん誘おう」とか、何にもわかってないこうさんが嫌だった。
めいちゃんにはそんなこと言えなかった。のけものにしてるみたいになってしまうから。
せめて昔みたいに、こうさんに家まで送ってもらえれば、少しは二人の時間を作れると、毎回期待して出かけるのに、変わってしまったこうさんは、送ってはくれなかった。
まず、一人だけ帰る方向が違うこうさんに、ずうずうしく送ってくれなんて頼む神経を、私は持ち合わせていなかった。
れんの車で家まで帰ってきて、家の前でそんなことを愚痴った。
れんはいつも、私の話を黙って聞いてくれるし、理解を示してくれる。
れんは私と違って大人だ。
私とこうさんの問題を、以前のれんの問題に置き換えて、それで、れんは我慢していた話を聞いて、大人だなあ、と思いました。
本人のプライベートを尊重して書きませんが。
れんにはいつも、感謝の気持ちでいっぱいです。
私はれんみたいに、大人にはなれませんでした。
ずっともやもやもやもやしていたことを、ついにLINEで、こうさんにぶちまけてしまいました。
ずっと言いたかったこと。
こうさんだって新しいお仕事のことで苦労しているのだろうし、以前みたいに私に構う余裕はないのかもしれません。
私より年齢も立場も上のこうさんに、わがままを言ってはいけないのではないかという葛藤ともずっと闘っていました。
でも、それでも、このまま、鈍感で何も気づかないこうさんと一緒にいて、また同じことを繰り返すのは、どうしても耐えられませんでした。
結果。
...は、また次のお話。
さい
そら豆ハート
そら豆ハート。
仕立て屋さんはいつの間に縫い付けていったのだろう。
その黒い縫い糸で。
眠れなくて、1時すぎまで起きていたの。
5時にアラームをかけたはずなのに、ふと目が覚めた、午前4時。
起きた瞬間、けいくんの姿が脳裏に浮かんだ。
いつも寝起きが悪くて、はっきりしないはずの頭が、妙に冴えていた。
すぐに、昨日耳にしたことを思い出してしまった。
ひどく、心が沈んだ。
いつのまに、こんなに意識してしまったんだろう。
もう一度、目を瞑る。
午前5時。やっぱり、いつになく頭が冴えていました。
二度寝の必要もない。
電車に乗り込むと、高校時代の部活動の同期に遭遇。
いつものこの時間なら、眠くて、こんなに元気に話せないはずなのに、不思議。
他愛ない話をして、時々、昨日から人生に絶望してるとか、ポジティブになりたい、とか言ってたら、ちゃんと返してくれる友達。
本を読むといいよ、とか。
「いいなって思う人にはいつも、彼女がいたりして、私ってこういう運命なの?って、絶望してた」って、明るい口調で話す私に、彼女は言いました。
「それは運命の相手じゃなかったんだよ。運命の相手にはこれから出会えるってこと」
よく聞く言葉ではあるけれど、彼女の口から発せられた言葉に、なぜか、気持ちが落ち着かされた気がしました。
9時頃、教室に入った自分が妙に明るいことに驚きました。
「おはよう~」なんて、「今日全然眠くない、けど、たぶん授業始まったら寝るな(笑)」なんて、教室全体に聞こえるような声で、話して笑う自分。
私はまだ、けいくんに恋してない。
今年の冬、春休み、「視野を広げようね」って、大好きなこうさんに言われたときは、そんなの無理に決まってる、りくさん以外見えないのに、りくさんじゃなきゃだめなのに、って思ってた。
それでも、大好きなこうさんの言うことは、何でも聞きいれようとしてしまう私は、段々と、視野を広げる努力をするようになりました。
最初は無理だと思ってた。
でも、最近になって、新しい道が、切り開けた、気がした。
恋してない、まだ。
けいくんは私に優しかったの。
初めてだったの、こういうベクトルで優しくしてくれる男の子は。
私からでなく、そっちから、行動を起こしてくれる男の子は。
りくさんより素敵な人はいないけど、でも、わたしはきっとけいくんと付き合うことになるんだろうなって、予感がしてたの。
彼女がいるかもだなんて、最初から、勘付いてたじゃないか。
なのになんでこんなに傷ついてるんだろって、自分でもよくわからなかったけど、
そういうことか。
同じ学部の同級生とかだろうな~って勝手に思ってたんだ。
それが、予想外の結果だったから、ショックだったのかも、しれません。
大丈夫、まだ恋してない。
運命の相手じゃなかったのかもしれない。
そうだ、まだ私は、視野を広げてる段階だった。
まだ一人に絞ってないよ。
けいくんのことも視野に入れつつ、周りにも目を向ける。
今まで通りでいいじゃないか。
何を今更傷つく必要があるの?
今日のお昼にね、友達にお話し聞いてもらうつもりだったの。
でも、お昼はその友達と、もう一人の友達と、私の三人になってしまったから、結局話す機会を逃してしまいました。
でも、大丈夫。
私は元気だった!
今日は一日、驚くくらい笑顔で過ごしました。
帰りの電車の中でも、にこにこにこ。
この笑顔には、無意識のうちに、自虐的なものが含まれているのかもしれません。
それでもいいの。
ネガティブ女子は辞めるの。
私ね、普通以上のルックスは持っているのに、ずっと、ヒエラルヒー最下層の、顔面偏差値最底辺だと勘違いしてたの。
その間違いに気づけたんだから、自信持って生きられるの。
魅力を見せつけるんだから。
男がみんな、寄ってくるくらいにね!
悲劇のヒロインになりたがっているのかもしれないって、思ったこと、昔から、何回もあります。
幸せになりたい、どうしてなれないの?っていつも泣いてるくせに、変な、矛盾。
それならいっそ、悲劇のヒロインを演じることを楽しめるような女になればいい。
ipodの選曲を、aikoシャッフルから、back numberの幸せにチェンジ。
私は少女漫画のヒロイン。
演じればいいの。
楽しめばいいの。
帰り際に、わざわざ、あの教室の前まで行ってしまいました。
さりげなく、中を覗いて、先生しかいないことを確認して、帰りました。
けいくんがいつもいる教室です。
昨日はね、行くつもりなかったのに、けいくんが、これない?って言うから、会いに行ったんだよ。
授業、遅刻してまで。笑
けいくんと先生しかいなくて、嬉しかったなあ。
いつもは早足で帰りたがるくせに、なかなか、学校から去る気になれなくて、何度も立ち止まってしまいました。
夏が過ぎる前までは、自分の学校に魅力なんて感じなかったのに。
惰性で通っていて、私が充実できる場所は地元だけだと感じてたのに。
結構、というか、大半が、けいくんのおかげな感じがする。
けいくん。
さい